東日本大震災以降、ニュース等でもよく取り上げられるようになった地盤の液状化不動沈下などの問題。
今回は、そんな地盤のセミナーに行ってきました。
普段はなかなかじっくりと説明を聞く機会も少ないので、とても勉強になりました。
ということで、
一般の方が普段目にすることの少ない地盤の調査方法について、とても簡単ですが触れてみたいと思います。
良く行われる地盤調査方法を紹介します。
①標準貫入試験
地面に上から打撃を加え、30cm貫入させるのに必要な打撃回数を測定。
その打撃回数を「N値」と言い、
簡単に言うとN値が大きいほど硬い地盤ということになります。(単純にそうではないが・・・)
土質調査では通常1m間隔でN値を測定し、その際に採取したサンプルから土質なども調査します。
↑採取したサンプル
↑採取したサンプル(土)
②スウェーデン式サウンディング試験
先端に取り付けたスクリューポイントに荷重をかけ、25cmねじ込むのに要した回転数を測定。
回転数が大きいほど、ねじ込みにくい硬い地盤ということになります。(単純にそうではないが・・・)
ねじ込む時の音を耳で聞いて土質の判断も行います。
①②のような調査を行い、地盤が弱い場合には、
地盤改良を行い地盤を強くしたり、地中深くまで杭を打って建築を支える必要があります。
どんなに良い建築でも、地盤がしっかりしていないと、
大地震時の大きな揺れ等により起こる『液状化』や『不動沈下』により建築が壊れる可能性が高くなります。
建築をする際には、地盤を気にすることはとても重要です。