建築設計・デザイン」カテゴリーアーカイブ

春埜杉

本日のアトリエ奏、仕事で浜松へ行ってきました。
その途中、静岡県指定天然記念物である春埜杉へ案内していただきました。

車で険しい山道を、数キロ行くとそこは山の中。
車を降りて少し歩きます。
傘を差していますが、雨はほとんど降っていませんでした。
ただ、霧が凄かったです。

周囲を杉の木に囲まれたとても静かな場所です。

しばらくすると、看板が。

樹齢推定1300年
樹高43m
目通り14m
枝張り31m

建築で例えるなら、14階建のマンションとほぼ同じ高さです。


小屋がとても小さく見えます。

そして全景。

霧があることにより、とても幻想的な空間に。
そして、この大きな春埜杉は、とても神秘的。

写真ではなかなか伝えきれないのが残念ですが、とても素晴らしい光景です。
自然の偉大さを改めて実感しました。
木が大好きな方には、かなりお薦めです。

ただし、落石や道路の陥没など所々見られましたので、気をつけてお出かけください。

地盤調査


東日本大震災以降、ニュース等でもよく取り上げられるようになった地盤の液状化不動沈下などの問題。
今回は、そんな地盤のセミナーに行ってきました。
普段はなかなかじっくりと説明を聞く機会も少ないので、とても勉強になりました。

ということで、
一般の方が普段目にすることの少ない地盤の調査方法について、とても簡単ですが触れてみたいと思います。

良く行われる地盤調査方法を紹介します。

標準貫入試験

地面に上から打撃を加え、30cm貫入させるのに必要な打撃回数を測定。
その打撃回数を「N値」と言い、
簡単に言うとN値が大きいほど硬い地盤ということになります。(単純にそうではないが・・・)
土質調査では通常1m間隔でN値を測定し、その際に採取したサンプルから土質なども調査します。

↑採取したサンプル

↑採取したサンプル(土)

スウェーデン式サウンディング試験

先端に取り付けたスクリューポイントに荷重をかけ、25cmねじ込むのに要した回転数を測定。
回転数が大きいほど、ねじ込みにくい硬い地盤ということになります。(単純にそうではないが・・・)
ねじ込む時の音を耳で聞いて土質の判断も行います。

①②のような調査を行い、地盤が弱い場合には、
地盤改良を行い地盤を強くしたり、地中深くまで杭を打って建築を支える必要があります。

どんなに良い建築でも、地盤がしっかりしていないと、
大地震時の大きな揺れ等により起こる『液状化』や『不動沈下』により建築が壊れる可能性が高くなります。
建築をする際には、地盤を気にすることはとても重要です。

沼津港大型展望水門「びゅうお」

アトリエ奏の建築めぐり
今回は沼津港大型展望水門「びゅうお

沼津港市場にある大きな水門。
夜はライトアップされ、かなり離れた場所からでも見えるのでご存知の方も多いと思います。

この水門は、静岡県が津波対策として建設した日本最大級の水門で、
沼津港の航路から進入する津波から港の背後地を守るために作られました。

万一津波が発生し震度6弱以上を検知すると、
水門扉が急降下して閉鎖する自動制御システムを採用しています。

津波をシャットアウトする扉は、
シェル構造と呼ばれるボックス断面で幅40m高さ9.3m重量は406tと日本最大級。
シェル構造(単段)の水門ゲート設備(上部工)全体重量923tは日本一。

大きな扉を支える大きな躯体を利用したこの水門は
地上30mの高さに展望施設を有しています。
一般の方でも中に入ることができますので、
沼津港へお出かけの際には景色を楽しんでみるのも良いですね。


(資料:静岡県ホームページより)

ふじのくに千本松フォーラム

アトリエ奏の建築めぐり

今回は、静岡県沼津市にある『ふじのくに千本松フォーラム』です。


設計は長谷川逸子氏。
会議場施設、展示イベント施設、ホテル等を含めた複合施設です。


中に入るとまず目を引くのが床から天井までつながった大量の木の柱。
静岡県産材を利用していて、千本松原をイメージさせるデザインです。


面白い形のベンチもありました。


屋上庭園もありましたが、こちらはあまり利用されていない様子。
空に開かれた気持ちの良い空間なので、少し勿体ない感じがしました。
ビアガーデン等として利用できると楽しそう。

長泉町健康づくりセンター


長泉町健康づくりセンターウェルピアながいずみ)』

静岡県駿東郡長泉町にできた複合施設です。

併設されている屋外広場で開催されていたイベントへ行き、
ついでに建物探訪もしてきました。

建物内には体育館、屋内プールの他、トレーニングルームなどがあり、
エントランスホールにある階段は
休憩スペースとしても利用できるようになっています。

敷地内にはフットサルコートや屋外広場を併設。
今回のイベントはこの屋外広場(ニコニコ広場)で開催していました。

建物入口には『ニコニコ』と書かれたオブジェが。

どうやら『ニコニコ』がこの施設のテーマのひとつのようです。

これは何でしょうか?


これは何でしょうか?

これは文字です。

アトリエ奏事務所入口に文字を描こう!
様々な方法の中から今回は切り文字を採用。

これが元です。

全部切ってバラバラにしたものが最初の写真。
文字をただ切り抜くだけ。
シンプルな作業ですが、
1度も失敗できないというプレッシャーがあります。

全て切り抜いて完成したものをドアに貼り付けて、
切り抜いた部分に色付け。

文字がつきました。
おしまい。

大社の杜でランチ

本日は朝から三島市役所へ。
用事を済ませた後、お昼ごはんを探して周辺をぶらぶら。

すると、見慣れない通路を発見。

大社の杜入口』
久しぶりに行ってみよう!

平日のせいか、結構すいていました。

お昼ごはんを注文して、料理が出来るまで建物探訪。
基本構造は、普段建築現場で足場を組む時に使用する単管パイプを構造体として使用しているようです。
デザインは全体的にシンプルでスッキリ。
新しいけどどこか懐かしさも感じる、好きな建築でした。

料理がきました。
少し肌寒かったのですが、良いお天気だったので外でいただきました。

『住まいの設計』で紹介されました!

静岡県裾野市で住宅や店舗の建築設計・デザインを行っているアトリエ奏です。

アトリエ奏が建築情報誌『住まいの設計』で紹介されました。
見かけたら手にとってみてくださいね。

『住まいの設計 2015 . 3,4月号』(扶桑社)

1級建築士定期講習

建築士の定期講習を受講してきました。
国家資格である建築士は3年毎に定期講習の受講を義務付けられています。

今回の講習で使用したテキストです。

法改正、構造・設備の新しい技術、建築士の倫理など広範囲の内容を受講した後、
最後に総括として建築士の役割と題した仙田満氏からのメッセージ。

これからの時代
建築家に求められるもの
建築家として発信していくべきもの

講義を通して、新しい知識の習得と同時に建築家としての初心に帰ることができました。

東京リフォーム打ち合わせ

お客様との打合せのために東京へ行ってきました。
今回のテーマは、マンションの1室を改修するインテリアリフォーム

今回のお客様は、自分達で集めた絵画や植物・家具をセンス良く飾り、
住まう』ということをとても楽しんでおられます。
私たちは、より住みやすい空間になるようなデザイン設計を提案しますが、
お客様らしさを壊さないことをいつも気をつけています。

一緒に模型を見ながら現地と照らし合わせると、
『これはいいね!』
『こうしたほうがもっといいね!』
お客様からも色々なアイデアが飛び出し、
とても楽しく打合せが進みました。

修正点を事務所に持ち帰り、ここからもう少し検討を重ねていきます。

事務所のリフォーム

今日と同じくらい寒かった昨年の12月。
アトリエ奏建築設計事務所の入っている建物の外壁リフォーム工事を行っていました。

『自分達で工事をしてみよう!』
普段の仕事では設計が本業ですので、工事は大工さんや工務店に依頼しています。
しかし、滅多に無い良い機会でしたので、自分達でリフォーム工事を行ってみることにしました。

夏から内装工事を開始して、仕事の空き時間に少しずつ進めていきました。
4ヶ月くらいかけてようやく内装が出来上がってきました。
次はいよいよ外壁の工事を開始です。

まずは外壁のタイルを剥がす作業から。
一部タイルが剥れていて危険だったので全て剥がすことにしました。

ほとんど工具も持っていなかったので、とても大変でした。
職人さんのすごさを改めて実感。

自分達で外壁への塗装も行いました。

最初はクリーム色っぽい感じの外壁でしたが、くじらをイメージした青系の色を塗りました。

自分達で行った工事なので荒さはあるのですが、愛着はかなり高いです。
ここでも、職人さんのすごさを改めて実感。

これからも時間がある時に少しずつ工事を行っていきます。
どんな風に変化していくのか、私達も楽しみです。

インテリアリフォームの模型づくり続き

アトリエ奏建築模型づくり。
前回の建築模型づくりの続きです。

インテリアリフォームの部屋づくりから。
物がまったく無い状況から、
検討用に今回のリフォームで造作する収納や家具を配置していきます。

今回の模型のスケールはこのくらいです。
お客様が普段使用している椅子も置いてみます。

建築模型を見れば、
図面を見てもよく分からないという方でも
どんな空間が出来上がるか分かりやすいと思います。

多くのお客様からは
『建築模型を一緒に見ながらの打合せはとても分かり易くて楽しい!』
と言っていただけます。
打合せが楽しいほうが、最終的にお客様にとって良いものが完成する!
アトリエ奏が大切にしていることのひとつです。

建築模型が好きなんです

東京の住宅のリフォームのプランがまとまってきたので、そろそろ打合せ用に模型づくりを開始。

普段図面を見る機会の少ないお客様が図面だけで空間をイメージすることは、なかなか難しいものです。
アトリエ奏では、お客様に少しでもイメージしてもらいやすいようにと、
一緒に模型を見ながら打合せをすることが多いです。

模型を見ながらの打ち合わせは楽しいですし、なにより喜んでいただけるのが嬉しいです。
パースや3D等の表現方法も使用しますが、個人的には模型が好きです。