設計を楽しむということ

孔から顔を出したり、屋根の上にはフカフカのコケがあり、登って遊んだり座ったりできる。
『ここは子供たちの小さな遊び場』

そんな遊び心いっぱいの子供用の自転車置場を作ったのは7年くらい前のことです。

横浜市から裾野市へ引っ越してきた僕たちが、アトリエ奏という建築設計事務所を立ち上げてまだ間もない頃に、この自転車置場のデザインを依頼していただきました。
そしてこの自転車置場は、僕たちとお施主様ご夫婦と一緒に作ったこともあり、とても思い出深いです。

あれから7年経ち、劣化してしまった部分の補修と色を少し変えてのイメージチェンジを行いました。
色の塗り替えは、旦那さんがしてくれました。
7年経った今でも大切に使ってくれていることがとても嬉しいです。
あの時まだ小さかった子供たちも、早いもので、もう小学生です。

この自転車置場を見るたびに、初心を思い出させてくれます。
僕たちに依頼してくれたお施主様と一緒に、遊び心をもって設計を楽しむということ。
楽しんで設計することができれば、楽しいものが完成すると思うから、僕たちは一生懸命楽しみます。

これからもよろしくおねがいします。

アトリエ奏
村井之俊&村井藍