裾野市福祉保健会館(すこっぷ)

静岡県裾野市にある裾野市福祉保健会館の一部をリノベーションし、家庭児童相談室、児童館、基幹型相談支援センターなどの機能を併せ持つ子ども家庭総合支援拠点を新たに創設しました。たくさんの方々に利用してもらえるように、親しみやすく、明るく、利用しやすいと感じてもらえる雰囲気を目指し、空間デザイン・設計を行いました。閉鎖的にならないように壁は最小限に減らし、できるだけ自然光を取り入れることにより、明るい空間配置としました。子供たちが利用する遊戯室、読書・視聴覚コーナーには長いベンチコーナーやカラフルな半個室のトンネルコーナーなどを設け、来るたびに新しい自分の居場所を見つける楽しみを発見できるような構成としました。読書・視聴覚コーナーに設けた大きなテーブルでは、絵本の読み聞かせや、色々なテーマのワークショップを楽しむことができます。遊戯室から見えるオープンな給湯コーナーには大きなカウンターがあり、こども食堂等の支援活動を行う際の配膳台として利用することができます。様々な方々の様々な活動が行われることにより、市内外の方々に気軽に利用してもらえるような、みんなで子育てを応援しながら一緒に子育てを楽しむことのできる、みんなに愛される場になってほしいです。

用途/福祉保健施設(子ども家庭総合支援拠点、家庭児童相談室、児童館、基幹型相談支援センター)
構造/RC造3階建4,494㎡(リノベーション範囲379㎡)
所在地/静岡県裾野市
完成/2023.02
空間デザイン・設計/アトリエ奏(村井之俊+村井藍)


読書・視聴覚コーナー
小さな子供から大人まで利用できるように色々な高さに設定した座れる場所をデザインしました。


オリジナルの大きなワークショップテーブル
絵本の読み聞かせやものづくりなどを大人数で行うことができます。プロジェクターで壁に映像を映し、子どもたちのイベントや会議に利用することもできます。


遊戯コーナー
様々な活動を行う中心となる場所です。奥にはトンネルコーナーがあります。


トンネルコーナーの入り口
通り抜けるための入り口としてだけでなく、座ってお喋りする場にもなります。


トンネルコーナーの中
半個室になっていて、テーブルを置けば子供たちの溜まり場になります。ゆっくり本を読んだり、宿題したり、お友達とお喋りしたり、お気に入りの居場所を見つけてみてくださいね。


トンネルコーナーの外には消防署が見えます。
消防車が大好きな子どもにはたまらない場所です。


たくさんの子どもたちの笑顔が溢れる、みんながまた来たくなるような場所に育っていってほしいです。

 

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